D子さんの涙
「うんっ……ありがとう…!」と笑顔が見れたので準備するために一旦解散しました。
たくさん話を聞いてD子さんが少しでも仕事しやすくなるように支えてあげられたらいいなという気持ちで、私も「よし!」と気合いを入れてカフェに向かいました。
駐車場で待ち合わせして店内に入り席について、さぁとりあえず飲み物何にしm…………
「A子まじで○ねよぉ!!!!!!!」
!!?!?!!!!?!!?
でぃ、D子さん……????????
その言葉を皮切りに溜め込んでいた真っ黒なものが次々と出てくるわ出てくるわ、、、
A子さんへ思っていることはまぁ共感の嵐でしたが、容姿のことまで言い出したり、もともとクールなB子さんのことも怖いやら仕事を教えてくれないやら。
のほほんC子さんは優しいし怖くないから私の癒し!と仰っていました。
その後も止まらない悪口、ゲーセンが好きな話、EXILEの話、既婚者だった旦那さんを略奪した話、大好きな家族の話など怒って笑って泣いてすっきりした顔で「また明日ね!」と帰っていかれました。
家に帰って夜ご飯の準備をしながら冷静に思った。
…………なんか……こわかったなぁ( ◜௰◝ )
まぁ最後は満足そうな顔をしてらしたのでよかったの……か…?
とモヤモヤしたまま眠りにつき、朝起きて仕事の準備をしているとD子さんからLINEが。
昨日ありがとうとかかしら、とトークを開くと
「仕事行きたくない……」
ん?
送信相手お母さんと間違えてる?????
それを私に送ってどうなるんですかどうしろというんですかという気持ちを押し殺し、私も行きたくないですけど一緒に頑張りましょう!と返信して準備再開。するとすぐにまた返信が。
「仕事のこと考えたらしんどくて吐きそう……牛肉ちゃんA子に休むって伝えてくれない……?」
いやだからお母さんと間違えてますって。
ごめんなさいさすがにそれは出来ないです。体調不良なら責めらたりなんかしないと思うので電話だけ頑張って下さいと送り、仕事に向かいました。
A子さんが出勤して「D子さん休むって。当欠やめてよな!」とぷりぷりしておられましたが、D子さんに仕事を教える作業がないのでスムーズに全て進み、午前中で仕事を終えることが出来ました。
あー、終わった終わった!と家でまったりしてインスタを更新したら、D子さんから電話が、、、
「もしもし牛肉ちゃん?インスタ上がってたからもう仕事終わったのかなって電話しちゃった。今日仕事の様子どうだった?私が休むってなって悪口とか言われてなかった?」
色々こわい。とってもこわい。
悪口なんか言われる訳ないじゃないですか考えすぎですよハハハ〜、あ、すいません今から出かけるのでまた明日!と早急に電話を切り考えた。
1番やばいのはこの人かもしれない
次回、本領発揮
第1の刺客現る
私が入社して1ヶ月後、ある女性が面接に来ました。(何人か来ていましたがA子さんが気に入らず落としていたらしいです)
10年前にこの工場に勤めていたらしく御局リーダーにいじめられて数ヶ月で退社したけれど、今回就活をしていた際に担当者?の名前が変わっていたのであの人いなくなったのか…と戻ることを決意したとのことでした。
40代には見えないかわいらしい方で、面接中も盛り上がっている様子でした。おまけに少しの間とはいえこの工場での経験があり要領も分かっているということで即採用。来週からの勤務ということになりました。
月曜日を迎え作業開始です。
(新しい方はD子さんとします)
経験者とはいえ初めからなんでも出来る人はいません。B子さんC子さんが手とり足とり、私も分かる所は精一杯お伝えしました。
10年前に勤務していたD子さんと約10年目のB子さんは同僚が被っていたこともあり「○○さん覚えとる?」「あー、怖かったですよねー!」などと和気あいあいお仕事されていて、あぁいい人が入ってきてくれてよかった…と思っていました。
そしてお昼になりA子さんが「じゃあD子さん以外はもう帰ろうか」と。
あ、新人が入ったらだいたいこの流れなのか。と納得し帰路につきました。
(後々聞いたらみんなが居るより2人の方が気を遣わなくていいだろうというA子さんなりの優しさらしいです。)
そしてそんな日々が数日続いた頃、お姉さんふたりは昼で上がり、私とD子さんも15時で帰ることになり駐車場に出て「あー、疲れましたね!」と言ったが返事がない。
え、無視されたのでございますかわたくし!?と振り返るとポロポロ涙を流すD子さん。
何事ぉ!!?!?
急いで駆け寄り「どどどどどどうしたんですか何があったんですかなんでも話してくださいいぃ…!」と言うと一言「……A子さんこわい…苦手…。」
ほう…すごくよく分かります。
それは私もずっとずっとずっと思っていました。
しかし実姉のB子さんに愚痴るのは良くない、C子さんは、のほほんとしていて悪口なんて言う人ではなさそうで私もずっと思いを溜め込んでいました。
旦那が帰るまで2時間ある…
「D子さん、お茶をシバきませんか」
か弱いD子さんの涙…
ワシが救っちゃるけぇのぉ!!!!!!!
次回、牛肉のお悩み相談会。
A子という女
日が経ち、そして慣れてくると共に増してゆくA子さんへの怒りと不信感。
私は望んで扶養内パートとして働いているので給料面のことをとやかく言うつもりはありませんが、なぜみんなより仕事をしていないお前が1番いい給料をもらっているんだ?
上司は本社で工場のリーダーはA子さん。こちらのことは本社は何も知らずむしろ八方美人なA子さんを仕事が出来る人間だと思っているはずです。
電話口では「もー、○○部長の頼みだったらいいですよ!今回だけですからね!またお土産送ってくださいよ!」
電話を切り「ほんとに腹立つ!いつも急に言いやがって!」
そして作るのは私達。理不尽の極み
お客様からのサンプル依頼や新メニューの作成もA子さんは全て引き受け全て丸投げします。
以前は「今の作業で手一杯なので…」と断っていたらしいのですが、調理経験のある私が入社したということでまんまと生贄になりました。
作業がなくB子さんC子さんがお休みの日も私はサンプル作成する為に出勤し、A子さんは事務所で優雅にパソコンをポチポチ。
そして社長が本社から来て放った言葉「A子さんも最近は色んな事をどんどん始めてくれて嬉しい!NEW A子さんに変わってくれた!」
ふーん、と思っていたら社長が帰った後にA子さんから「ごめん牛肉ちゃん、サンプルとかあれ全部私がしたことになってた☆社長から褒められたから、私してないですって否定できなくて…☆☆☆」
はひ????????????
なんだか怒るのを通り越して今まで頑張った事が水の泡になった気がして急にやる気スイッチがオフになってしまい、多分その日は白目で仕事をしていたと思います。
他にも、私·B子さん·C子さんは月~金の勤務で、A子さんは出荷や事務作業があるとのことで土曜や日曜もたまに出勤しているらしく、その日の土曜は揚げ物をしなくてはいけませんでした。
「も、もしや誰か出勤しろとか言わないよね……」とビクビクしていましたが、私がするわとA子さんが言いました。
(揚げ物出来るんかい…)と思いながらお願いしますと伝え帰宅。有意義な土日を過ごし月曜日に出勤すると、シンクには揚げ物に使ったバットやタネを練った攪拌機がすり身がカッピカピの状態で放置。
コンロには置き去りの揚げ物鍋。コンロ周りもどうすればこんなに付く?と思うほど油が飛び散りというかもう溜まっている状態。
B子さんも着くや否や「何これ!?もー!」とご立腹。
そこへA子さんが誰よりも遅く出社(毎日)
B子さん「あんたこれどういうことな!」
A子さん「何よ!揚げ物したんだからいいでしょ!?」
B子さん「洗い物だって洗浄機にかけたら終わるのになんでしないの!?」
A子さん「なんで洗い物しなくちゃいけないの?私リーダーよ!?」
私リーダーよ………私リーダーょ…………
へぇ〜
リーダーって洗い物しなくていいんだぁ( ◜ω◝ )
最初の頃はよかったなぁ〜
遂に出勤初日です。
まず元気な挨拶は基本だ!おはようございます!!!と、事務所兼休憩室に入ると、面接に行った時は緊張のあまり気付いてなかった+片付けてはいた部屋がワオ。ワーオ
部屋が、というか一角。
4つ席があり3つは何も無いがひとつはエプロンが脱ぎ捨てられ帽子が床に落ち、机の上には食べ終わったカレーをかけたであろうサトウのご飯とスプーンと紙コップ。
とりあえず見なかった事にしてエプロンと帽子を装着し厨房へ。
初めましてのB子さんとC子さんに挨拶をして、教えてもらいながら黙々と作業を進めます。
結構な頻度でまんじゅうやお団子を作るのですが、計量する人、餡を包む人、丸める人に分かれます。
水を付けすぎると毛羽立ち、少ないとヒビが入る。そもそも綺麗な丸にならないし何百個と丸めると肩から腕、腰も悲鳴を上げます。
ひいいいと思いながら午前中をどうにか乗り切り、ふぅ…と一息つくとA子さんから「昼から注文来てないからB子とC子帰る?」
ん?私は???
今になると分かりますが、扶養内パートなので勤務時間が短いほどゆとりが出来るし忙しい時期にフルで出勤出来る。しかしこの頃の私はこっちは疲労困憊なのにあんたらだけ帰るやてぇ!?と、羨ましく妬ましい気持ちでいっぱいでした。
しかしそんな事言えるはずもなくお疲れ様でしたと笑顔で見送りA子さんとふたりきり。
即座に始まりました悪口大会。
「B子はまだ仕事あるのにすぐ帰りたがる!」
「C子どうせまた転勤するから仕事覚えなくていいと思ってるのかすぐ色んなこと忘れる!」
へーそうなんですねはははっで乗り切り、その日はがっつり17時まで仕事でした。
次の日もそして次の日もそのまた次の日もふたりは半日で帰宅し、私は17時まで。体の痛みがピークに達した頃には金曜日。全身の痛み、達成感、色々な感情が入り交じり帰りの車で泣きました。
そして月曜日、C子さんから「先週大変だったね。疲れたろ?土日で疲れ取れた?」と、声をかけてもらい涙を堪えて「大丈夫ですまだまだ頑張ります…!」と決意表明をいたしました。
そこからだんだん慣れて周りを見渡せるようになってきた頃ある違和感を覚えました。
野菜の下処理や器具の洗浄消毒などは主に私、調理はB子さんC子さん、箱詰め、送り状の作成もC子さん。
…………A子さん何してる?????
本社の方と楽しそうに電話orタバコor真空。
たまにB子さんが「ちょっと!あんた遊んでばっかせんと、これやってよ!」と、だいたいB子さんが仕事しないA子さんを注意する事から喧嘩が始まります。
怒られたA子さんはすかさず「じゃあ在庫管理も本社とのやりとりもあんたがしてよ!リーダー代わるわ!」
B子さんはリーダーをするのが嫌で自分からA子さんに頼んでいるということもあり、何も言えないのが分かっているのでいつもこう返す。
しかしよくよく考えれば在庫管理というのは定期的に在庫のチェックをする事ですよね?
調理をしないA子さんは調味料や原材料は全く見ず「あんたらが使うものなんだからそろそろ無いなと思うのがあるんだったらホワイトボードに絶対書いてよ」と、他人任せ。
そして足りないものがあると「ほらまた!最後に使ったの誰!?」と犯人探しが始まります。
結局在庫の管理をしているのは私達で、A子さんは発注をしているだけ。
電話にしても「うわ、この人嫌いだから出て!」と言われたり「話したく無いから代わりに電話かけて」などもザラです。
やり取りをしているのはA子さんなので結局「A子さん居ますか?」と代わるのがオチ。電話がかかるたびに手袋を脱ぎ作業がストップしてまたすぐ手を洗って消毒して手袋をはき直して(手が湿って全然入らねぇ)作業に戻る。はぁ……
長くなりましたがお気付きですか?そうです私はA子さんが大嫌いです( ◜௰◝ )!!!!!
入社時メンバー紹介
洗濯物干し終わりました天才こと私です。
もう入社当初のことから全て振り返っていきたいと思います。
前の保育園での仕事は、急に涙が出るくらい人間関係もよろしくなく、保育士さんからの圧や園長の暴走、真夏の畑仕事などでヘトヘト。
旦那も良い会社に勤め、稼ぎもあるということで扶養内で働かせてもらえる所、調理関係、バカほど人見知りなので少人数な所など考え(まぁまだいいか!ニート生活バンザイ!!!と毎日グータラしていたら旦那に怒られて渋々)入社を決意しました。
まずどんな人が居たのかを紹介いたします。
A子さん(40代、4年目、パート)
·ここの工場のリーダー
·調理経験ゼロ
·面倒見が良い
·タバコ休憩多し
B子さん(60代、10年目、扶養内パート)
·A子の実の姉
·どんな仕事もそつなくこなす
·とてつもなくスタイルが良く、邦ロックやアニソンに詳しい
·最近、腐女子になった
C子さん(50代、3年目、扶養内パート)
·ほんわかタイプ
·沖縄出身
·転勤族
·三度の飯より酒が好き
牛肉(30歳、扶養内パート、デブ)
·ゴリゴリHSP
·体はビッグ、メンタルは豆腐
·好きな物:白米
以上、この4人です。
B子さんが現役で働いていた頃は8人くらい居たらしいんですが、ジャイアンみたいな御局様がおられ、理不尽なことで怒ったり嫌がらせを繰り返し挙句の果てに本社に電話をかけ暴言を吐きまくり、営業停止させたらぁとB子さん以外の人を引き連れ一斉退社。
残されたB子さんは1人で出来る限りの事はしてましたが2人いないと出来ない作業もありどうしたものか…と思っていたところ、あ、妹が退職して暇しているじゃないか!と。
そしてちょっと手伝いに来てーと声をかけ妹もそのままぬるっと入社したらしい。
B子さんは気持ちも見た目も若いけれど60代で手首の手術もしているので長く続ける気もないし、本社や業者とのやり取りや在庫の管理も苦手だからリーダーなんてする気がない。
なのでA子さんに、調理は私がするからリーダーになって事務関係のこと頼めない?と。
苦手な調理はせず他の人より時給も高くボーナスもあるリーダーを出来るなんてこんな好都合な事はない!ということでリーダーに就任したらしいです。
そして私が入社する頃にはC子も加わり3人で和気あいあいと仕事をしておりました。
さぁ遂に次回、私もお仕事に参加いたします。
なんだかもう大爆発
こんにちは、牛肉です。
去年の6月から結婚を機に実家を離れ、新しい土地で就職いたしました。
短大を出て以来、給食関係7年、保育園のキッチン2年と、ずっと調理の仕事をしていたためそれを生かし今回も調理の現場で働いております。(バレましたね、今30歳です)
今までは子供たちの給食やおやつを作っていましたが、今回は全て手作業で商品を作り冷凍して全国へ発送するという小さい工場に勤めています。
初めは工程も作業内容も全く違いドタバタだったのですが、だんだん慣れてくるとふと思いました。
”この会社やばくね( ◜ω◝ )?”
時には親や友人に相談に乗ってもらっていましたが、あんまり毎回毎回起きたことをLINEで愚痴ったら「なんやこいつ悪口しか言わんやないか」と縁を切られては困る。
はたまたインスタで書いても折角読んでくれたリア友やフォロワーさんが嫌な気持ちになるのも困る。
この思いを胸の内に秘め、私はあたおか会社でこのまま我慢して働き続けなくてはいけないのか……くそおおおおおと思っていた時ふと閃いた。
私を知らない人にこれを見られてもなんとも思わねぇなむしろ嫌いな上司がいる人はこのブログを読んで共感してくれるのではないかと。
やる気がメキメキ湧いて速攻で仕事を終わらせ帰宅からの洗濯物を干している途中で投げ出しまさに今この文をしたためております。
もう6月から8ヶ月分の怨みや辛みが私の中に渦巻いているのを全てここで吐き出させていただきます覚悟しておいてください。
それでは次は入社当初のメンバー紹介からしていきたいと思います。
洗濯物もちゃんと干します、、多分、、、